「打我(ダーウォー)」は電車に乗っているとき、友人と待ち合わせしているとき、ちょっとした「すきま学習」にぴったりなアプリです。
「打我」は中国語で「私を撃て!」という意味ですが、たくさん音声を聞いてタイピングしながら、単語を覚えていくことからこの名前がつけられました。
なぜ打我?
単語を暗記するとき、紙に一生懸命書いて覚えたにもかかわらず、試験のときに思い出せなくて、帰りの電車の中でふっと思い出す、ということを経験したことはありませんか。それを心理学的に解釈すれば、長期記憶に入れることには成功したが、いざ使おうとするときに「検索できない」、つまり思い出せないことによります。すぐに「検索できる」ようにするためには、繰り返し短期記憶の中で練習することがとても重要。「打我」はまさにこの脳の仕組みを意識して、覚えたものを反射的に「思い出せる」ように作られたものです。
ゲームの構成
「打我」は中国語を初めて学ぶ方が対象です。ピンインから簡体字まで、中国語の基礎段階に必要な語彙を網羅しています。
「打我」は「この課の単語」「練習ドリル」「テスト」から構成されます。学習に当たって、まず音声と単語で、意味がわかる程度に覚えましょう。そのあとに「練習ドリル」に入って、ある程度自信がついたら、最後にテストにチャレンジ。クリアすれば、次のステップに入ることができます。
ゲームの進め方
- レベル選択
画面をタッチしながらステップを選びます。ステップは全部で30あります。《練習モード》では、どのステップも選択可能ですが、《テストモード》では、前のステップのテストを合格しないと次のステップへ進められません。
- 練習モード
《練習モード》には三種類のドリルがあります。
ドリル1:ある単語の音声が流れ続けますので、その単語をできるだけ早く見つけてタッチしてください。
ドリル2:ある単語の音声が流れ続けますので、その単語のピンインをできるだけ早く見つけてタッチしてください。ただし、一定時間がたつと選択肢が消えますので、その前にタッチしてください。
ドリル3:ある単語の音声が流れます。該当する単語のピンインを選択肢から選び、正しい順番でタッチしてください。
- テストモード
練習モードのドリル1、2、3を時間制限内に、答えてください。テストは全部で3段階、各段階10問出題され、必要な正解数以上できればクリアです。
企画・構成 楊 達
早稲田大学 文学学術院教授
NHKテレビ中国語会話 講師(2007年)
(専門)中国語学・中国語教授法
中国語発音 呉 志剛
中央大学 非常勤講師
NHKラジオ中国語講座のゲストとして多数出演
(専門)中国語音声学